イベント終了(2022年6月19日)

ドキュメンタリー映画上映会

『原発の町を追われて・十年』※2021年制作

~震災から11年 上尾避難者も交えてふるさとへの想いを知る~

双葉町の方々の取材を震災後ずっと続けてきた埼玉県朝霞市在住の堀切さん、2012年に映画「原発の町を追われて」を発表、2017年に三部作、2021年に「原発の町を追われて・十年」を発表。今回十年後の双葉町の現状を伝えるこの作品をとーくカフェ上尾で上映いたしました(2022年)。 多くの方々に参加していただき、参加者の感染症対策ご協力のもとで無事終了することができました。ありがとうございました。(とーくカフェ上尾実行委員会スタッフ一同)


【主催】 とーくカフェ上尾
【共催】 東日本大震災に咲く花の会 ひまわり
【後援】 上尾市・上尾市教育委員会
場所:上尾市文化センター多目的ホール101


■双葉町の今を知る
震災後10年目の3月11日、埼玉県加須市で行われたモニュメント『希望』の除幕式から始まる。加須に残る双葉町民は約400人。「ここが第二の故郷だ」という人もいるとのこと。
中間貯蔵施設の細谷地区、今は解体されたがそこに家を構えていたご高齢の方のお話が印象的。若いときは原発立地区域に住んでいたそうで、お互いに潤うということで、当時、原発建設に賛成し細谷地区へ。いつの世の中でも金の力で人を動かしたり考えを変えてしまうと語っていたシーンが印象的。
事故後、復興に向けて放射能に汚染された土をフレコンバックへ入れて、除染作業がすすめられる。このフレコンバックが積み重ねられた細谷地区の様子も印象的。「誰か犠牲にならないと、復興なんて進まない」、復興の裏側で起きている犠牲、思い知らされる。
2021年3月、1年遅れの聖火リレーでは、双葉町民の標葉せんだん太鼓を披露。「やっと復興というよりも復興に向けて壊し始まった」と語る町民。
ふるさとがなくなることが、今、本当に現実のものとなった。当初すぐ戻れると思っていた双葉町民、時間が経つにつれあきらめざるを得なくなった。そして今、解体作業がいよいよ本格化。先祖代々受け継がれてきたものがなくなる段階に入った。その現実を知ることは双葉町民だけでなく、私たちみんなが知ることが大事だと感じた。
■後半、上尾在住、浪江町出身の橘さんと南相馬出身の高松さんからお話。若い世代の高松さんのお話で、「震災当時の情報について非常に混乱していた、震災前の情報も今から思うと信用しすぎた、情報というのは自分で集めて判断し、今後どうするかの選択をしていかないといけない…」と語っていたのがとても印象的。


■エンディング ジンガーソングライターでもある橘さん弾き語り『最後の日まで』、このイベントのテーマにとっても沿った曲を選んで披露してくださいました(^^♪


■アンケート集計の一部です
・福島の現状が少しわかったようなことを感じました。記録映画でないと知ることができないこともありました。
・避難地、避難者の当時のことと現状の苦労課題etc.についてよく知ることができた。もう一度自分なりに整理して、次世代に伝える努力をしていきたい。
・体験した話を聞けて良かった。体験しなければ大変さが分からないと思う。
・原発事故によりふるさとを追われた双葉町住民の想いについて知ることができた。汚染度の問題、海洋水の問題等、政治家はもっと真剣に取り組んでほしい。この映画をみて特に感じました。
・2020年、3月14日に双葉駅ができたが、実際住めない街になぜ作ったのか。
・「安全な原発」と言われて設置されたが、地震で大変な被害が発生し、10年以上たった今でも帰れない人々がいることに心が痛む。賠償金を支払えば問題が解決することはなく、故郷に戻れず、亡くなっている人も増えてきている。今回の映画のタイトル「原発の町を追われて…」まさにその通りだと感じた。関心を持ち続け私ができることを続けていきたいと痛感している。
・人間がコントロール出来ないものを扱ってはならない。汚染水、安全と言った政治家、学者、マスコミ!自分で飲め。そして愛する家族にも!そしたら半分信じる。本日参加者で若い人いないのは残念。。歌…泣けた…
・飼牛(ハナちゃん)との再会シーンには目頭があつくなった。しかし”殺処分”に少々違和感を持った。しゃべれない”牛”がどんな状況になっているのか?”斑点”が出てきた”牛”になぜ検査をしなかったのか。放射能との因果関係を解き明かしていければと思う。
・被害者の方々はたくましく生きておられるが行政に血が通ってないのは残念。できる人ができることを一人でも多く始めることが第一。一人でも多くそんな人達が増えることで社会を変えていくという考え方は賛成。
・(後半)対談で共感したことはマスコミの報道がおかしい、行政もおかしい、自分で調べて考えて行動する。
・今日参加し感慨深いものがありました。国はいまだに責任もとらず真実もマスコミもあまり取り上げずうそうそばっかりですね。お金お金の世の中、いやです。でも、きっと人の気持ちもお金で作用されるのですね。
・高松さんが知人の東電関係者から原発が危ないとの知らせを受けて一般の人よりも早くに避難したという話には大変な衝撃を受けました。まさに77年前、旧満州へのソ連の侵攻を察知した軍や満鉄関係者がいち早く逃れ何も知らされなかった開拓移民の婦女子らが取り残されたあの悲劇を思い起こされました。
・福島は、震災だけでなく、原発があり、風評被害が一番につらく、苦しいかと思います。
以上、アンケートのほんの一部にて。。


■2022年7月22日 ~埼玉中央よみうり~より

中央よみうり

とーくカフェ上尾

【2022年度予定】

写真 自分

■9月18日(日)
パソコンカフェ
■10月29日(土)
「はじめの一歩~チラシ作成の基礎知識講座~」
場所 市民活動支援センター
時間 13:30~15:30
費用 無料
定員 10名(先着順)
対象 ワードの基本操作ができる人
用意 筆記用具, ノートパソコン
※こんな人におすすめ
・ワード使ってチラシ作りたい
・講座を企画したい !(・□・)!
・どうやって人を集めようか
主催:市民活動支援センターとの協働事業
■11月
パソコンカフェ
■12月
イラン ドキュメンタリー映画
『18パーセント』
※予定は変更する場合もございます