イベント終了(2022年12月18日)
イランの記録映画上映会
『18パーセント』※2018年制作
~1988年、化学兵器負傷者5名を乗せた旅客機が成田空港に…~
化学兵器の恐ろしさを改めて感じる記録映画でした。今回、市外、県外から多くの参加をいただき、また市内では初めての参加など中東の知られていない史実に興味を持つ方々の感心の高さを感じることができました。参加者の感染症対策ご協力のもとで無事終了することができました。ありがとうございました。(とーくカフェ上尾実行委員会スタッフ一同)
【主催】 とーくカフェ上尾
【共催】 イランと日本の親善文化交流会
【後援】 上尾市/上尾市教育委員会/上尾市国際交流協会/
イラン文化センター(イラン・イスラム共和国大使館)
場所:上尾市文化センター201
■イランイラク戦争(1980~1988年)
イラクがイランに侵攻し勃発…1988年4月、化学兵器の負傷者5名を乗せた旅客機が成田空港に…
■映画のタイトル『18パーセント』
「これは何ですか。」上映終了後に会場で質問。「負傷者5名のうちの一人、アリー・ジャラーリーさんの肺の機能が18パーセントまで落ち込んだという数字です。」化学兵器の恐ろしさを物語ってる数字でもあり、そうした自分たちの存在を世界の人達に知ってもらいたいという願いも込められている。
■「ハラブジャの悲劇」(1988年3月)、何故かサダムフセインは、イランではなくイラクのクルド人を化学兵器で攻撃した。イラン兵はハラブジャからそう遠くないところにいて、民間人を助けるためすぐ駆け付けた。その時の記録動画は化学兵器被害の悲惨な様子を鮮明に残す貴重な記録動画でもあり、その一部が映画で流された。歴史の史実の記録の一つとしての大変価値のあるその動画の一部を目の前にすることができた。
■イラン サルダシュトのヒロシマ通り
サルダシュトでの化学兵器被害(1987年6月)で負傷した人達と広島の人達との出会い(2004年3月)、映画ではサルダシュトの通りを核兵器被害者のため「ヒロシマ通り」と名付けた式典の記録動画も流される。
■近内恵子さんのトーク
後半、今年、8月24日~10月23日現地イランへの旅…『生レポートのお届け』
たまたまですが、今ニュースになっている抗議デモと時期かぶる。ただ、報道とは違うイランの印象、イランの知人宅や聖地の訪問で人々の生活や様子などスライドを通して知り、イランが身近になったと好評だった!
当日配布資料
■イラン大使館 アリ・サアダト イラン文化センター長ご来場、メッセージいただきました☆彡
「今回の化学兵器の使用についての惨状は多くのメディアが世界に広めていない知られていない事実であります。
今回のドキュメンタリー映画がイランの現代、そして中東の今日の様子を知るうえでお役に立てれば幸いです。 」
■アンケート集計の一部です
・今まで見た事の無いドキュメンタリー映画で大変勉強になりました。
・イランの近況がわかりよかった。近内さんのお話がおもしろかった。化学兵器がある事、負傷する恐さを知りました。戦争があちこちで起きている今貴重な情報だった。
・イランには旅行でも行けない場所と思っていました。今回少しだけ理解することができました。これからも勉強していきたく思います。本日は貴重な映画を観せていただいてありがとうございました。近内さんのお話とお写真は大変興味深く、ホッとするものでした。イランの事がよく分かりました。参加して本当に良かったです。
・アリーさん(主人公)はその後(今)どのようにお暮しですか。その後も各地で化学兵器の被害者負傷者は無くなる事が無いようです。どうしたら兵器を使わなくて済む"世"になるの。平和なイランがやっぱり魅力的。
・イランや中東というと情報が少なくて遠い国という印象です。今回の映画「18パーセント」も全く知りませんでした。近くで、知らないことを知る機会がある事はありがたいです。
・化学兵器の深刻な後遺症、悲惨な現実を改めて感じました。紛争や歴史、各国の状況などいろいろな事実を知ることの重要さを感じます。このような上映会の開催ありがとうございました。
・一般のマスコミで報道されていないことを知ることができて大変良かった。
・とてもイランの国が身近になりました。世界平和を願います。ありがとうございました。
・近内さんの最新のイラン情報がとてもよかったです。映画も、とても参考になりました。
・(後半)対談で共感したことはマスコミの報道がおかしい、行政もおかしい、自分で調べて考えて行動する。
・広めていかなければならない貴重な映像でした。戦争が長引けば核が使われる。ベトナム戦争でも化学兵器が使われましたね。まさにウクライナが戦火の中で危惧される問題ですね。
・「18パーセント」の映画、正にタイムリーでした。日本の軍事費が増額されていこうとしている今、戦争への道が開かれないように化学兵器の恐ろしさ、戦争による破壊の愚かさをイラン映画を通して伝えていって欲しいです。上映会ありがとうございました。イランへ行ってみたくなりました。
以上、アンケートのほんの一部にて。。